3 Apr 2014

Katsunuma 1

 

“Ph.D. Engraving & Etching with Tulip series”
Ad Stijnman Print Exhibition

The Small Gallery House
0553-44-3557
(土日のみ)

山梨県甲州市勝沼町勝沼2013-8
JR中央本線勝沼ぶどう郷駅より徒歩25分 / タクシーで約3分
(JR高尾駅からJR勝沼ぶどう郷駅まで1時間20分ぐらい)

***** 最終日4月13日にはオランダから作家が来日 ***** 



Opening was on 18 May 2013

     
  



私の版画作品について

私は様々な種類の版画プロジェクトに取り組んでいます。例えば、2002年から2008年にかけては長崎の原爆に関係する50点のシリーズ版画を制作しました。私にとって困難かつ強い感情的主題でしたが、このシリーズはもう終了です。チューリップ・エッチング(腐蝕版画)は遥かに軽いテーマで、この花を描く線との戯れを楽しんでいます。

このチューリップシリーズはすでに1979年より制作し続けています。毎年チューリップの季節になるといくつかの版を作り出してきました。花瓶にチューリップの花束をさし、日中を通してチューリップを良く観察し、良い瞬間を待ちます。今だ、と思える時が来たら(表面に防食剤を塗っておいた)ジンク版を手に取りチューリップの前に座ります。あらかじめのスケッチも指示線を利用することもせず、ニードルで版に直接チューリップを描きます。ハッチング(斜線)も使わない、色調もない、すべて(強弱の)線だけで描きます。版は1回だけ腐蝕させたあと、単に(インクを詰めて)摺りあげ、完成です。

私の版画のサインは、いつも版画の紙の裏側にしています。

テキスト(文字)を読む、という行為は誰にとっても習慣的なことで、それは皆さんが子どもの頃から読み書きを訓練されているからでしょう。イメージ(画像あるいは絵など)を見るより先にテキストを読む、という自動反応です。私にとって、イメージ画像の方がより大切で、テキストは単にある管理上の情報であるのです。私がサインを裏側にすることで、皆さんはサインに邪魔されることなく、ストレートにイメージを見ることとなります。必要な時には、版画の紙を裏返せば良いのです。(ちゃんとサインを見つけることができます。)

同じ理由で、私は、めったに版画にタイトルをつけません。

チューリップの作品がそうであるように、ほとんどの場合、版画を単にそのまま見てもらうのに十分です。(タイトルはいらないと思うことが多いのです。) 私がそのチューリップを描く事を楽しむように、皆さんにはその版画、チューリップを見て、それぞれに楽しんでいただければ嬉しいです。

アド・ステインマン
http://www.geocities.jp/print88x/TulipGraphics/